2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ゴーゴリ 「外套・鼻」

19世紀ロシアのサラリーマンの悲哀とでも言おうか、薄給の九等官が外套を新調することにまつわる短編である。主人公は徹頭徹尾不幸な人生を送る、ロシアの公務員である。物語として、もし、幸福な人生を送る、お金持ちの人生を描いたとしたら、あまり読者…

ドストエフスキー 悪霊

あまりの長さのため学生時代は敬遠してきた本だが、やっと読むことができた。ドストエフスキー というと長編が多く名作は文庫本で1000ページを超えるため、なかなか読めない人も多いかもしれない。この小説は一人称「私」の視点で物語が語られる。「罪と罰」…